スワイプLPを自作する方法|無料ツールと有料ツール比較
スワイプLP(スライド型ランディングページ)は、従来の縦長LPよりも直感的に読ませる構成が特徴です。
最近では専門業者に依頼せず、自分で制作できる環境も整ってきています。
本記事では、無料・有料それぞれの代表的なツールと、自作時に押さえておくべきポイントを紹介します。
スワイプLPを自作するメリット
スワイプLPを自分で制作する最大の利点は、スピードと柔軟性です。
自社キャンペーンやSNS投稿と連動したLPを、タイミングを逃さず公開できるのは大きな武器です。
また、テスト・改善を繰り返しながら運用できるため、PDCAを早く回せるのも魅力です。
「デザインは外注、内容は自社で更新」といったハイブリッド運用も増えています。
自作に使える無料ツール
無料ツールを活用すれば、初期コストを抑えてスワイプLPを構築できます。
初心者でも扱いやすい3つの代表的ツールを紹介します。
Canva(キャンバ)
デザイン初心者でも扱いやすく、スマホサイズの縦スライドLPを簡単に作成できます。
ドラッグ&ドロップでスライドを追加し、画像・テキスト・ボタンを配置するだけで完成。
無料プランでも十分な機能を備えており、テンプレートを活用すれば30分で1ページ作ることも可能です。
特徴:
豊富なLP・Instagram用テンプレート
直感的な操作性(HTML知識不要)
共有リンクでチーム編集が可能
注意点:
フォーム連携やアニメーション効果は制限あり
完全なWebページではないため、埋め込み先(WordPressなど)が必要
Googleスライド/PowerPoint
スライド資料ツールとして知られていますが、スワイプLPの構成設計にも最適です。
完成後はPDFや画像として書き出し、ElementorやSTUDIOで再構築すれば、デザイン案としても活用可能。
特徴:
無料で導入できる
スライドの流れを視覚的に整理しやすい
構成案・ワイヤーフレームづくりに最適
WordPress(Elementor無料版)
WordPressにElementorを導入すれば、スワイプアニメーションのあるLPを無料で作ることも可能です。
スクロールスナップやカルーセル機能を活用してスライド型構成を再現できます。
特徴:
拡張性が高く、無料でかなりのデザインが可能
テキスト・画像・動画の組み合わせが自由
プラグインとの連携でフォーム設置も容易
有料ツールで本格的に制作したい場合
本格的にスワイプLPを運用するなら、デザイン品質・分析・スピードを重視できる有料ツールを選びましょう。
Elementor Pro(WordPress)
世界中で利用されているビジュアルエディター。
無料版では制限の多いフォーム・アニメーション・モーションエフェクトなどを自在に使えます。
特徴:
完全レスポンシブ対応
スクロールアニメーション・動画背景が簡単に設定可能
HTMLウィジェットでカスタムコードも追加可能
価格目安: 年額 約6,000〜10,000円
STUDIO
ノーコードでWebサイト全体を構築できる国産ツール。
スワイプアニメーションやフェード効果を標準搭載しており、デザイン品質が非常に高いのが特徴です。
特徴:
デザイナー品質のビジュアルをノーコードで再現
共有・編集がクラウドで完結
公開まで最短1日で可能
価格目安: 月額 約980〜2,480円(プランによる)
Figma+Webflow
UIデザインをFigmaで作成し、Webflowでそのまま実装する上級者向け手法。
自由度が高く、アニメーションや動的ページも作れるため、ブランディング性の高いスワイプLPに最適です。
特徴:
デザインと実装を一元管理できる
高度なモーション効果を設定可能
海外発ツールのため英語UI
価格目安: 月額 約2,000〜5,000円
自作スワイプLPの作り方ステップ
ストーリー設計を行う
「興味 → 共感 → 提案 → 実績 → 行動」という流れをスライドに落とし込む。スライド数を決める
5〜7枚程度が最も閲覧率が高い。長すぎると離脱率が上がる傾向あり。デザインテンプレートを選ぶ
Canva・STUDIOではテンプレートを活用し、統一感あるトーンを保つ。CTA(行動ボタン)を配置する
最後だけでなく中盤にも設置して“途中離脱”を防ぐ。スマホでプレビュー確認
実際のデバイスで操作感をチェック。読み込み速度・ボタン位置を必ず確認。
自作と外注の使い分け
| 項目 | 自作向き | 外注向き |
|---|---|---|
| 費用 | 低コスト(0〜2万円程度) | 中〜高コスト(20万円以上) |
| スピード | 即日〜数日で公開可能 | 制作期間2〜4週間 |
| デザイン品質 | テンプレート依存 | 完全オリジナル |
| 分析・改善 | 自分で設定が必要 | 運用・改善サポートあり |
| 向いている人 | SNS運用者・個人事業主 | 企業・ブランド運営者 |
スモールスタートであれば、まずは自作でテスト運用 → 成果を見て外注化という流れが理想です。
まとめ
スワイプLPを自作することは、もはや専門スキルがなくても十分可能になっています。
CanvaやSTUDIOのようなノーコードツールを活用すれば、誰でも「見せ方」と「体験」を意識したページを制作できます。
重要なのは、デザインよりも構成。
スライドごとに「何を感じ、どんな行動をしてほしいか」を明確にして設計すれば、
自作でもプロ品質に近いLPを作ることができます。
スワイプLPは、スピード・柔軟性・体験訴求を兼ね備えた最強のマーケティングツール。
ツールを上手に使い分けながら、自社に最適な運用スタイルを確立しましょう。
| プランタイプ | 概要 | 相場価格(税込) |
|---|---|---|
| テンプレート利用・簡易プラン | 既存テンプレートをベースに画像・文言を差し替える | 約5〜15万円 |
| オリジナルデザインプラン | デザイン・コピー・導線設計を一から構築 | 約20〜50万円 |
| マーケティング連動型プラン | 分析・広告設計・改善提案まで含む | 約50〜100万円 |
| ハイエンドプラン | アニメーション・動画・ブランド戦略を含む | 100万円〜200万円以上 |
吾多くの企業や店舗では、20〜50万円前後のオリジナルデザインプランが最も選ばれています。
理由は、費用対効果のバランスが良く、独自のブランド表現を盛り込みやすい点にあります。
費用に含まれる主な項目
スワイプLPの制作費には、通常以下のような工程が含まれます。
構成・ワイヤーフレーム作成:ページ構成、ストーリー設計
コピーライティング:各スライドのキャッチコピー・本文
デザイン制作:UI/UX設計、ビジュアルデザイン
画像・動画編集:商品・サービスの魅力を伝える素材制作
コーディング:スライド効果・アニメーションの実装
動作確認・スマホ最適化:主要デバイスでの検証
納品・修正対応:最終調整と公開サポート
マーケティング連動型の場合は、これに加えて
・アクセス解析の初期設定(GA4、Clarity、GTM)
・広告連携バナー制作
・A/Bテスト運用サポート
などが含まれます。
制作費を左右する5つの要因
スライド枚数
一般的には5〜7枚構成が主流。枚数が増えるほど、ライティング・デザイン工数が増加します。アニメーション・動画演出
動きをつけることで訴求力は上がりますが、制作費も約20〜30%アップします。撮影・素材準備の有無
自社で素材を用意する場合と、撮影・撮影ディレクションを依頼する場合では大きく異なります。レスポンシブ対応・CMS構築
WordPressやSTUDIOなどで運用管理を行う場合、実装コストが上乗せされます。修正回数・納期スピード
短納期(1〜2週間以内)案件は、制作チームのリソース確保のため追加料金が発生します。
コストを抑えるためのポイント
スワイプLPは構成力が命です。
デザインや動画を削るよりも、事前に構成とメッセージを整理しておくことが最も効果的なコスト削減になります。
明確な目的を設定する:「売る」ではなく「どんな行動を促したいか」を明文化
自社で用意できる素材を整理する:写真・レビュー・ロゴなどを先に準備
テンプレートをうまく活用する:CanvaやElementorの既存レイアウトをベースにカスタマイズ
制作後の修正を減らす:最初の構成段階で社内合意を取る
これらを徹底することで、同じクオリティでも30〜40%程度コストを削減することが可能です。
費用対効果を最大化する運用のコツ
スワイプLPは、制作後の運用次第で成果が大きく変わります。
費用を“投資”として回収するために、以下の3ステップを意識しましょう。
広告とセットで運用する
Instagram・LINE広告など、スマホファースト媒体と組み合わせることでCTRが上昇。
特に“スワイプで見せる”導線と相性が高いため、広告単体よりも効率が良くなります。データをもとに継続改善する
Clarityなどで離脱ポイントを分析し、スライド順序やCTA位置を見直す。
1〜2ヶ月ごとに改善を加えるだけでCVRが10〜20%上がることも珍しくありません。再利用とテンプレート化を行う
一度作成した構成をベースに、商品ごと・キャンペーンごとに流用すればコスト効率が飛躍的に上がります。
制作会社選びのチェックポイント
スワイプLPを発注する際は、デザイン力だけでなく「マーケティング理解度」が重要です。
次のポイントを基準に業者を比較検討しましょう。
スワイプ型やスマホ専用LPの実績があるか
GA4やGTMなどの分析設定まで対応しているか
制作後の改善サポート(運用・修正・広告連携)が可能か
業種別の提案力(不動産・美容・EC・教育など)を持っているか
単なるデザイン制作ではなく、“成果を設計できる業者”を選ぶことが成功の鍵です。
まとめ
2025年のスワイプLP市場は急速に拡大しており、
従来LPよりもスマホ時代に最適化された費用対効果の高い施策として定着しつつあります。
制作費の相場は幅広いですが、目的・素材・構成を明確にすれば、
無駄なコストをかけずに高品質なスワイプLPを実現できます。
重要なのは、「制作費を削ること」よりも「成果につながる設計を最初に描くこと」。
正しい設計と継続的な改善によって、スワイプLPは一度作って終わりではなく、
“売上を生み出す資産”として長く活用できるページになります。
