スワイプLPの主なメリット
高いエンゲージメント率
スワイプLPの最大の強みは、ユーザーのエンゲージメントを高めやすい点です。1スライドごとに情報が整理されているため、ユーザーは「次を見たい」という気持ちを自然に持ちながら閲覧を続けます。
従来の縦長LPでは「情報が多すぎて途中で離脱する」という課題がありました。しかしスワイプLPは、スマホ操作に慣れたユーザーの心理に寄り添った形式であるため、最後まで閲覧してもらえる確率が高まります。結果として、商品やサービスの理解度が深まり、コンバージョンにつながりやすくなるのです。
情報整理のしやすさ
スワイプLPは「1画面=1メッセージ」で設計されるため、訴求ポイントを整理しやすいのもメリットです。例えば、
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1枚目:キャッチコピー+商品写真
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2枚目:商品の特徴や強み
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3枚目:利用者の声
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4枚目:料金やキャンペーン情報
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5枚目:CTA(お問い合わせ・購入ボタン)
といった流れを作ることで、ユーザーが迷わずに情報を理解できます。ストーリー性を持たせられるので、「読む」よりも「体験する」感覚で情報を吸収できるのが特徴です。
SNS広告との親和性
InstagramやTikTokなどのSNS広告は、短い時間で強い印象を与える必要があります。スワイプLPはその後の受け皿として非常に効果的です。SNS上でスワイプやタップに慣れたユーザーが、そのまま同じ操作でLPを閲覧できるため、広告からLPへの移行がスムーズになります。
特に若年層をターゲットにする業種(美容・飲食・教育など)では、従来のLPよりもスワイプLPを使った方が反応率が高いケースが多く見られます。
スワイプLPのデメリット
情報量が多い案件には不向き
スワイプLPは、シンプルに情報を伝えるのが得意な形式です。そのため、内容が複雑で説明量が多い商品やサービスには向いていません。例えば、BtoB向けのシステムや法律・税務関連のサービスなどは、1画面にまとめきれない情報が多いため、通常の縦長LPの方が適している場合があります。
また、ユーザーが「比較検討のために詳細な情報を読みたい」と考えている段階では、スワイプLPだと物足りなさを感じさせてしまう可能性もあります。
制作コストや技術面の課題
スワイプLPは、従来のLPと比べて制作に工夫が必要です。1画面ごとのデザインやストーリー設計が重要となるため、デザイナーやマーケターのスキルが成果を大きく左右します。
また、WordPressやElementorなどのツールを使えば比較的簡単に作成できますが、レスポンシブ対応や表示速度の最適化には注意が必要です。制作会社に依頼する場合も、通常のLPよりやや高めの費用になる傾向があります。
向いているケースと向いていないケース
BtoC商材(飲食・美容・教育など)に向いている
スワイプLPが特に効果を発揮するのは、感覚的に理解できる商材やビジュアルで訴求できる業種です。例えば、
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飲食業界:写真を中心に商品の魅力を伝える
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美容業界:施術のビフォーアフターや口コミを提示
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教育業界:学習成果や講師紹介をシンプルに整理
このように、短時間で強い印象を与えたい場合に最適です。
BtoB・複雑なサービスには不向き
一方で、BtoB向けのサービスや複雑な説明が必要な商品には、スワイプLPだけでは不十分です。例えば、クラウドサービスや税務コンサルティングなどは、料金体系や事例、契約条件など詳細な情報をユーザーが求めます。このようなケースでは、スワイプLPを導入するよりも、通常のLPやホワイトペーパーとの併用が望ましいでしょう。
実例:スワイプLPの成功パターン
実際にスワイプLPを導入して成果を上げている企業の事例を紹介します。
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飲食業界A社
Instagram広告からスワイプLPに誘導し、新メニューを訴求。1枚目で写真、2枚目でこだわりの食材、3枚目で口コミを掲載したところ、予約率が通常のLPの1.5倍に増加。 -
美容業界B社
若年層向けの脱毛キャンペーンでスワイプLPを使用。ファーストビューに「限定割引」を掲載し、スライドでビフォーアフターと特典を順に見せる構成で、問い合わせ件数が前月比2倍に。 -
教育業界C社
学習塾の無料体験キャンペーンにスワイプLPを導入。1スライドで1情報を整理した結果、保護者が短時間で理解しやすく、資料請求率が30%向上。
これらの事例からも分かるように、ユーザーが直感的に理解しやすい内容であれば、スワイプLPは従来型LP以上の効果を発揮するといえます。
まとめ
スワイプLPのメリットとデメリットを整理すると、以下のようになります。
メリット
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エンゲージメントが高まりやすい
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情報整理がしやすい
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SNS広告と相性が良い
デメリット
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情報量が多いサービスには不向き
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制作に工夫やコストがかかる
つまり、スワイプLPは万能ではありませんが、ターゲットや業種に合わせて使えば非常に高い効果を発揮するツールです。特にBtoC商材や若年層をターゲットにしたサービスでは、従来型LP以上に成果を出せる可能性があります。
自社の商品・サービスがどちらの形式に合うかを見極めたうえで、LP戦略を選択することが成功への第一歩といえるでしょう。
